逆 説 幸 福 論

水のように考えること




突然ですが、わたしは水槽にプカプカと浮かぶ脳です。


カラダはとっくにありません。







何年も前から、ある科学者に飼われています。

ある日彼は私を麻酔で眠らせて、脳を取り出し、培養液の入った水槽に浮かべ、そしてコンピュータと脳を
電極で繋ぎました


私の飼われる以前の全ての記憶は消されてしまい、私が地球に生まれた記憶などはプログラミングにより入力されました。













え?


不可能?


現実逃避?


マトリックスのパクリ?


違うわ!こっちのが先だよ!向こうがパクってんだよ!!











オホンっ . .  失礼。







いいですか? "意識" というのは脳の活動によって生じ、

眼や耳、鼻などは所詮ただの入力器官に過ぎない。なので、それに代わる入力信号さえあれば同じような意識を生み出すのは可能なんですよ。痛みももちろん信号化できます。















え?



そんなの嫌じゃないのかって?








全然。


水槽に浮かんだ醜い姿で、何の実験だか知らないが、頭(脳)にコードがいっぱい突き刺さっているとしても、今見ている世界に違いはないんだから。




『人にどう見られるか』なんてどうでもいいんです。



私は現実を楽しんでいます。プカプカと。






今日もどんな信号が来るのかを楽しみに浮かんでいます。


それでは、また!










え? わたしは誰なんだって?

























名乗るほどのものではありません。ある科学者です。









banner (6)





ちょっと聞いてもいいですか?









このトマト . . .  何色ですか?
 


ヘタではなく身の部分です。












. .   

だと思いますけど . . .  』













そうですか?





それでいいですか? 本当に?







『あ . . . . はい。』










そうですか。




なら、いいんです。

なら全然問題ないんです。


あなたがそれでいいのなら。










では仮にこのトマトの色を、あなたの友達が『青だ!』と言いだしたら、あなたはどうしますか?









おそらくあなたは、


『間違ってるよ?』


『アタマおかしいの?』


『病院ついてってあげようか?』





あるいは、



『うん、そだね!!』




って、用事思い出して帰りますよね?




















でも、













彼が言っているは、あなたが思っているだったならどうしますか?






そして彼が言っているは、あなたが思っているだったならどうしますか?






わかりにくいですか? じゃあ、彼にとって、

『地球はかった』
らどうします?









. . .


文字の色が気になっちゃいますよね。


違和感ありますよね。
















そう、

私たちはただ、モノに都合のいいように名前を付けているだけ。










『赤を青と言え。』とは言いません。


でも、










私たちは、たとえ同じ空を見上げても、他人と全く同じように感じることは決してないんです。
 





あなたが他人と全く同じように感じることは決してない。




それはあなたがあなたである証拠なんです。





banner (6)




ある日、お腹を空かせたロバくんは道を彷徨っていました。



そして、ついに道の先に干し草を見つけました。










ところが

















ロバくんは、もう一方の道の先にも干し草を見つけます。







どちらに行くのも距離は同じくらいです。


どちらの干し草の量も同じくらいです。








迷ったロバくんは決めきれずにそのまま餓死してしまいました。













なんだ。

ただの馬鹿ロバの話かよ。


あり得ねー。













なんて、つい思っちゃいますが、



この目の前に見えていた干し草を『チャンス』に、


そしてこの餓死を『後悔』に、置き換えてみませんか?











しっくりきませんか?












サッカー選手になってモテたい。

野球選手になってモテたい。






どっちも選べず、知り合いに紹介してもらった無難な仕事で妥協し、後悔を抱え死んでいく。 

もちろんその仕事を否定するわけじゃない。働くことはこの上なく立派なことである。 




でもそれを、もし疑問を抱えたまま続けているのであれば、ロバくんのケースとさほど変わらない。













歩いた先にも『死』が待っているかもしれない。




歩いたところで『後悔』するかもしれない。







でも立ち止まってちゃ、なんにも始まんない。








banner (6)

このページのトップヘ