ソフィスト。
紀元前のギリシアに存在した、金銭を受け取って徳を教えるとされた弁論家、または教育家。
あるソフィストが、弟子の一人の授業料滞納に業を煮やし、訴えた。
しかし、裁判で彼の弟子はこのように弁論する。
『僕が裁判に勝てば、当然授業料を払わなくていい。そして仮に負けたとしても、それはあなたから十分な弁論の技術を教わっていない証拠なので、やはり授業料は払わなくていい。どちらにせよ僕に授業料を払う必要は無い。』
と、非常に巧みな弁論を繰り広げたのである。
そう。結局この弟子は、師から学んだ弁論術を自ら証明してしまい、授業料を払うハメになってしまうのです。
そもそもソフィストの語源は、「智が働くようにしてくれる人」、と言います。
彼は先生から、まさにOJT(オン•ザ•ジョブ•トレーニング)で、自分の学びの成果を教えてもらったのでした。
こんな言葉があります。
人にものを教えることはできない。
できることは相手の中に既にあるチカラを見い出すこと、その手助けである。
- ガリレオ•ガリレイ -
その道を、あなたは自転車で行くことができる。
車で行くこともできる。二人でも、三人でも行くこともできる。
でも、最後の一歩は、自分一人で行かなければならない。自分で踏み出さなければならない。
だってそれだけは、
誰も教えてはくれないから。