プロスポーツや職人芸、またはそうでなくとも、針の穴に糸を通すような極限の集中状態を、人はしばしば求められる。「ゾーンに入る」とも表現され、まさに心技体が全てが揃った状態。そしてひとたびゾーンに入れば最大のパフォーマンスを発揮することができる。

ゾーンに入るためにはとにかく集中することが不可欠。交感神経を優位に立たせ、全ての神経を呼び起こす。しかし、極限まで集中するということは、ある意味リラックスしていないとできないことでもある。余分なチカラを抜き、必要な全てのエネルギーをパフォーマンスに変換しなければならない。

つまり、一番集中している状態というのは一番落ち着いている状態だったりするのである。