沼男(ぬまおとこ)とは、ヒトの同一性やアイデンティティの問題に関しての思考実験のことで、

ある男がハイキングの途中激しい雷を伴ったゲリラ豪雨に遭い、避難の途中、ある沼の近くで雷に打たれて死んでしまう。しかし、その瞬間同じタイミングで沼にも落雷があり、あろうことかその沼の泥と雷のエネルギーとが化学反応を起こし、男と全く同じ細胞や分子構造を持ったバケモノ、沼男が誕生してしまう。

カラダも脳も記憶も知識も、何もかもが死んだ男と同じ。なので沼男は何事もなかったかのように死んだ男が住んでいた家に帰り、死んだ男の寝ていたベッドで、死んだ男の読みかけの小説を片手に寝、翌朝死んだ男が通っていた会社に行き、そしてその夜あるサイトの『泥男』という記事を見る..。

現実味の極めて薄い話だが、しかし泥男でなくとも、我々ヒトの75兆個ある細胞も約7年周期で全て生まれ変わるという。つまり細胞レベルでいえば7年前の自分とは全くの別人。 

なら7年後の誰かさんが泥沼にハマらぬよう今からできること、やっときましょうか。