逆 説 幸 福 論

水のように考えること

タグ:お笑い

ファンタジスタ。主にサッカーで使われる用語で、ひらめきや創造性に溢れるプレースタイルの選手を指す。また、その他の球技や格闘技などでも使われ、伝統芸能や役者、お笑い芸人だって、ファンタスティックな芸で人々を魅了する。

でも、ファンタジスタになるためには、ただ単にひらめきや創造性が必要なわけではない。

例えば、サッカーで相手の裏を突くには、基本を逸脱したプレーが必要である。でもそれは基本を知っているからこそできる行為。また、お笑いで人を笑かせるには、常識を知らない限りいつまで経っても、たとえ人に笑われても笑わせることは難しいだろう。

つまり、ファンタジスタがファンタジスタであるためには、(その分野において)誰よりも基本や常識、つまり当たり前のことをわきまえておかなければならないのである。言わば「普通」のスペシャリストでもあるのだ。

スカイダイビングやバンジージャンプ。高飛び込みに落とし穴。爆破やビンタにタイキック。ローション相撲に熱々おでん、ゲテモノ食い、秘境探検、心霊スポットに野獣とバトル..etc。

ドッキリやスタントマン顔負けのアクションに体を張り、執拗にイジられ、そのオーバーなー動きや言動で茶の間を沸かす、いわゆる『リアクション芸人』。ベテランにもなると、その技術には目を見張るものがあり、騙されたり、泣いたり尻餅をつくところまで計算に見えないことも、なくはない。

そんな彼らが体を張れば張るほど人々は腹を抱え、「もっとやれ」とばかりにテレビの前で煽り出す。ところだ、そんな極限の状況にチャレンジする彼らがひとたび血を流せば映像はお蔵入り。生放送なら画面は切り替わり、謝罪のコメントが並ぶ。

当たり前と言えば当たり前である。家族団らんの機会に誰も血まみれで、腕が逆に曲がったオッサンの映像は見たくない。つまり、リアクション芸人が肉体的に頑張れば頑張るほど、逆に笑えなくなってしまう、とも言えるのだ。

ヤバイよヤバイよー

 

心理学におけるブーメラン効果とは、一生懸命に人を説得したつもりがかえって反発されてしまうこと。

一般に、はじめから自分が持っていた意見と同じものを他人から強調されることで起こりやすいとされていて、例えば、宿題しようと思っていた時に親から「宿題しなさい」と言われてやる気を失ったり、「早く結婚しなさい」と促されれば、かえって「別に結婚なんかしなくてもいい」という感情が芽生えてしまうのだ。

他にも、テレビを付ければ何度も同じCM。はじめは好印象だったのにもかかわらず、もう今では見るのもイヤに..。お笑いのネタ見せ番組が次々と消えていったのもこの効果が大きく関わっていると言えるだろう。

そう、あんまりしつこい説得は大損です。ほどほどに、なるべく、できる限りでいいのでやめときましょうね。軽く促しておきますね。


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