面倒見がいいと評判だが、これまであまり話をしたことのない上司と食事に行くことに。


その晩、上司はあっさりしたものが食べたいと思っていた。しかし若い部下を気遣って、『よし、ステーキでも行くか?』と、提案します。一方の部下も、体調が悪くあっさりしたものが食べたかったが、上司を気遣い『ステーキいいですね!さすが部長!』、と。さらにそれを見ていた他の部下もすかさず意見を合わせる。

そして一行は誰も行きたくないステーキハウスへと . .





これは相手のことを考え意見がぶつかるのを先読みした人たちが、互いに望んでいない未来を生み出してしまうパラドックス、 いや、あるあるである。



『話し合えばうまくいくはず』が、話し合ったせいでうまくいかない。

人間は『反対』という行為をするとき、いくら自信があっても心のどこかには少なからず不安を潜ませているもの。ならたとえそれが自分の意思に反していても、『賛成』の方がエネルギーを使わず、ずーっとラクでいいのだ。

そう。全員の意見が一致 = 全員の意思が一致、とは限らない。



読むのは空気ではなくココロ。



その人、

ホントにステーキ食べたそうですか?





Well done!!

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