『チューリングテスト』とは、アラン•チューリングが考案した人工知能研究における実験方法で、被験者はディスプレイを用いてチャットを行い、チャット相手が人間かコンピュータかを判断する。どちらか判断がつかなければ、そのコンピュータは知能を持っているということになる。というもの。



知能。そもそもどうやって人間は、相手に知能があるかどうかを見極めるのか?

話したり、行動を見て決めるだろう。書いた文章や、人から評判を聞いて決めるだろう。そして自分の持っている、『賢い人』の、型に当てはめて判断する。要は結局、自分目線でしかないのだ。


人間の脳を取り出して、解剖したって、その人が考えてることなんてわからない。コンピュータを分解して、むき出しのハードディスクを見たって、そこに探しているファイルがあるかなんてわからない。外側だけ見てたって、結局なんにもわからない。

大切なものは、簡単には目に見えないんだ。



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