逆 説 幸 福 論

水のように考えること

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ファンタジスタ。主にサッカーで使われる用語で、ひらめきや創造性に溢れるプレースタイルの選手を指す。また、その他の球技や格闘技などでも使われ、伝統芸能や役者、お笑い芸人だって、ファンタスティックな芸で人々を魅了する。

でも、ファンタジスタになるためには、ただ単にひらめきや創造性が必要なわけではない。

例えば、サッカーで相手の裏を突くには、基本を逸脱したプレーが必要である。でもそれは基本を知っているからこそできる行為。また、お笑いで人を笑かせるには、常識を知らない限りいつまで経っても、たとえ人に笑われても笑わせることは難しいだろう。

つまり、ファンタジスタがファンタジスタであるためには、(その分野において)誰よりも基本や常識、つまり当たり前のことをわきまえておかなければならないのである。言わば「普通」のスペシャリストでもあるのだ。

プロスポーツや職人芸、またはそうでなくとも、針の穴に糸を通すような極限の集中状態を、人はしばしば求められる。「ゾーンに入る」とも表現され、まさに心技体が全てが揃った状態。そしてひとたびゾーンに入れば最大のパフォーマンスを発揮することができる。

ゾーンに入るためにはとにかく集中することが不可欠。交感神経を優位に立たせ、全ての神経を呼び起こす。しかし、極限まで集中するということは、ある意味リラックスしていないとできないことでもある。余分なチカラを抜き、必要な全てのエネルギーをパフォーマンスに変換しなければならない。

つまり、一番集中している状態というのは一番落ち着いている状態だったりするのである。

とにもかくにもマンパワーというのは凄まじく、良くも悪くもそのマンパワーによって、人は数々の不可能を可能にしてきた。手を取り合うことで人は最大限の力を発揮する。と思いきや、それは全体としての力で、個人としてはそうとは限らない。

団体競技、例えば綱引き。

1トンのパワーの持ち主が10人 vs 同じく1トンのパワーを持つ15人では、単純計算で5トンものパワーの差異がある。しかし、いざ始まってみるとなぜか勝負は拮抗し、辛うじて15人が勝った。これはなぜか。5トンもの違いがあれば、10人の方は引きずられて瞬殺されるはず。

答えはシンプル。『手抜き』である。それもたいていは本人は気づいていない。つまり無意識。無意識による手抜きでパワーでも人数でも勝っていたチームは危うく負けるところだった。ん?『無意識による手抜き』とはどういうことか。

これは『リンゲルマン効果』というもので、組織を構成する人数の増加に従い、個人が発揮する力は減少していくものである。つまり仲間が多ければ多いほど自分の実力は発揮されにくいということ。

仕事でも、スポーツチームでも、政治でも、少数精鋭でこそ、個人のチカラは最大限発揮される。

 

コイントスで裏、裏、裏、裏、裏と出たら、次は何が出るだろう?

「次こそは表がくる」または、「いや、こんだけ裏が続けば次も裏だろう」..。こんなふうに一度でも考えたことがあるなら、キケン、である。今すぐその考えは捨てた方がいい。なにもコイントスだけの話ではない。人生においてキケンである。

え?「何がいけないのか」って?その考えが既にいけない。なぜならコインには表か裏しかない。なら前回や前々回の結果と今投げたコインに一切の因果関係はなく、百回投げようが千回投げようが1兆回投げようが、確率は毎回必ず2分の1。それを混同して考えるのはナンセンス極まりなく、無意味である。

これはギャンブラーの誤謬(ごびゅう)と呼ばれるもので、ギャンブルだけでなく株式投資や新規事業参入、スポーツの勝敗に、はたまた恋愛にまでも同じようなことが当てはまる。「次こそは」「この次こそは」「これで最後だ」「もういっちょ!」.. と、どんどん深みにハマっていき、やがて抜け出せなくなる。

え、それでもなかなかギャンブルはやめられない?大丈夫ですよ。きっと明日こそ、いや明後日こそ、いやそれかその次こそきっときっとやめられますよ。

特定の利用方法を定めず、多目的に使える部屋、『多目的室』。

学校や公民館などの公共施設、さらに多くの会社やホテルなどにも採用されている部屋である。その利用方法は実に多彩、いや、多目的で、会議や講義に試験、またはダンスやヨガなどのエクササイズにも使われることもある。そんな用途が限定されてない多目的室だが、それゆえにかゆいところに手が届かないことがある。

例えば、多目的室を使ってコンサートを試みる。しかし基本的に防音設備は備え付けておらず、大きな音を出すことは、できなくないが、住宅地近辺ならそれなりの覚悟は必要だろう。映画やカラオケ大会も同じ。また、据え置きのイスはなく、パイプイスか地べたに座ることになる。さらに音響関連もイチから用意が必要で、加えてたいてい部屋自体もそんなに広くなく、収容人数は限られる。

今度は多目的室でスポーツをやる。まず球技は論外。体操や柔道、レスリングも難しい。多目的質の床はたいていカタいのだ。仮にタイルカーペットなら可能ではあるが、そうなると汗水垂らせばやがてカビが生える。それでも実際あまり激しく体を動かさない程度のスポーツをやっているところは少なくないが、同部屋にプロジェクターやピアノなどの高価なものが置いている場合もあり、細心の注意を払わなければならない。

そう、やはり多目的室は多目的であるがゆえに、言うほど多目的ではないのである。

 

色事にめっぽう関心が強く、すれ違う女性が少しでもタイプなら振り返り、「隙あらば」と自分から声をかけ、その際下心はできるだけ隠し、イケナイとわかっていながら道を踏み外すこともしばしば。そういう人は、文字通り『オンナ好き』と呼ばれ、また逆も然り。男性好きな人も冷ややかな侮蔑とともに、あるいは微かな妬みとともに『オトコ好き』、こう呼ばれる。

話は変わって、スポーツや学問、伝統芸能や料理に仕事。我々が何かを極めるには、多角的にものを考えたり、幅広く多彩な経験をする必要がある。しかしそれよりもっと大切なのは、より深く、より奥まで、そこに踏み込んでいかなければいけない。そこに一点集中しなければならない。

そうすると、手当たり次第たくさんの女性や男性に手を出していれば、いつまで経ってもその深みには辿り着くことはできず、結局なんにも習得できないまま。つまり、だ。真のオンナ好きというのは、ずっとひとりの女性を愛し続けた人。だったりするわけである。そしてまた逆も然り。
 
 

インナーゲームとは、自分の中で行われる心理的葛藤のことで、インナーゲームを制することがアウターゲーム(実際の勝負)で勝利する近道だと言われている。

例えば、スポーツでボールを打ったり投げたりするとき。自分の中にはそれを『命令する自分』と『命令される自分』がいる。そしてこの後者の『命令する自分』をおとなしくさせればさせるほどカラダは本能に従って動き出す。そうすることで無駄なチカラが入らず、また、余計な考えが思い浮かばなくなり、練習でできたことがそのままで発揮されるというもの。

そしてこれはスポーツ以外でも十分に応用できるものであり、なんでも自分を黙らせることが成功への第一歩だと言えます。


参考文献:新インナーゲーム―心で勝つ!集中の科学

ヤーキーズ・ドットソンの法則とは、一般に覚醒レベルが高くなるに従ってほぼ比例的にパフォーマンスは増すが、最適なレベルを越えるとパフォーマンスは逆に低下する。覚醒レベルとパフォーマンスには逆U字型の関数関係が成立するというもの。




簡単に言うと、緊張し過ぎもリラックスし過ぎもダメだ、ということ。 

スポーツは適度にチカラを抜いた方が絶対うまくいくし、芸術作品も精魂込めてつくったものより、リラックスして7割くらいのチカラで製作した作品の方が、かえって評価が高かったりする。 愛の告白やプロポーズなんかも、飾らない程度の本気が成功へのカギである。

プレゼンやスピーチも、アガッている人を見ると必ずと言っていいほど、必要以上に難しい言葉を使おうとしていたり、普段は言わないユーモラスなジョークにチャレンジしている。一方、うまい人は難しい語句はあまり使わず、自分の言葉で話している。それゆえ、ジョークもわざとらしく聞こえない。

そう、「なんでも100%」の完璧主義はうまくいかないどころか、人生を息苦しくするだろう。適当なテキトーが成功への一番の近道である。

たぶんねー。

ボクシング。

赤と青のコーナーに分かれ、赤と青のグローブを付けて、フェアに殴り合うスポーツである。しかし、どうやらこのスポーツ、あんまりフェアではないらしいのだ。


なぜなら、赤コーナーの選手の方が勝てる確率が高い。というのだ。

しかしそれもそのはず、ボクシングでは通常、赤コーナーの選手はチャンピオンであるか、相手よりも実績が上、あるいはキャリアが長い方が選ばれる。そして入場も後。後から入場してくることで自分の好きな曲とともに、自分の空気のまま試合に臨むことができる。納得だ。


ところが、姉さん事件です。ランダムにコーナーが決まり、入場は同時というオリンピックのボクシングでも、赤コーナーの選手が勝つ確率は20%ほど高いという。

これにはちゃんとからくりがある。実は「赤」というのは人の集中力や志気を奪ってしまう色だというのだ。


ん? 

なら、志気を奪われた赤の選手の勝率は下がってしまうのではないか。いや、違う。赤を見ているのは相手。いちいち自分の拳を見ながらパンチするボクサーはいません。青コーナーの選手は相手コーナーや相手のグローブの色を見て、知らぬ間に志気や集中力を下げられているというのだ。

今日12月24日、街は赤色で溢れ返ります。可愛らしいサンタさんもたくさんいることでしょう。世の男性がたは、そんなサンタさんについつい見とれ、集中力を削がれ、真横にいるパートナーにノックアウトされないように。

メリークリスマス☆

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