逆 説 幸 福 論

水のように考えること

タグ:チャット

荒らし。

ものごとの秩序を無視して無法に振る舞うことで、近年では、インターネット上の掲示板やSNS、チャットやブログなどのコミュニケーションの場で、その利用者を不快にさせる妨害行為を行うことを指す。

そんな荒らしをやめさせようと、根拠のない誹謗中傷コメントに直接反応する。しかしこれでは彼らの思いのままで、気づけば自分が一番の荒らしになっていたりする。そう、つまり荒らしに反応すればするほどその場を荒らすことになる。

怒り。それは誰かに自分の大切な時間、つまり寿命を削り取られること。たいていは自分の嫌いな誰かに。
 
 

孤独。わかり合える人がおらず、独りであること。

なんせ現代人は孤独を抱えやすい。しかし、それはなぜなのか。電話はもちろん、インターネットを介したメールやチャットにブログや掲示板。コミュニケーションの場はここ数年で何倍、いや、何百倍にも増え、いまや世界中の人と四六時中繋がっていられるではないか。ところが、何を隠そうこれこそが、孤独を作り出している大もとである可能性が高い。

というのも、いつでも誰でも誰とでもコミュニケーションを取れるからこそ、それがなくなると異常に不安になり、疎外感さえ感じてしまう。SNS上に共通の友人が仲良く騒いでいる写真や、呼ばれていない親友の結婚式のお礼コメントを見つけ、哀しい気持ちに。あるいはほんの少し恋人からLINEがなければ、イケナイ妄想が、昼ドラ作家よりも頭に浮かぶ。

つまり、コミュニケーションの場が増えれば増えるほど、人は孤独を感じやすかったりする。たまには電源切って、自分とコミニュケーションする時間も大切、なのかもしれませんね。

 


『チューリングテスト』とは、アラン•チューリングが考案した人工知能研究における実験方法で、被験者はディスプレイを用いてチャットを行い、チャット相手が人間かコンピュータかを判断する。どちらか判断がつかなければ、そのコンピュータは知能を持っているということになる。というもの。



知能。そもそもどうやって人間は、相手に知能があるかどうかを見極めるのか?

話したり、行動を見て決めるだろう。書いた文章や、人から評判を聞いて決めるだろう。そして自分の持っている、『賢い人』の、型に当てはめて判断する。要は結局、自分目線でしかないのだ。


人間の脳を取り出して、解剖したって、その人が考えてることなんてわからない。コンピュータを分解して、むき出しのハードディスクを見たって、そこに探しているファイルがあるかなんてわからない。外側だけ見てたって、結局なんにもわからない。

大切なものは、簡単には目に見えないんだ。



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