この世界はテレビゲームなのかもしれない。
あなたはゲームの中にいるキャラクターで、どこかで見ているプレイヤーに指示を送られ、『思考』や『行動』、あるいは『失敗』をしているのかもしれない。
この手のこと、一度は考えたことないですか?
私たち人間は、自分が見ている世界が世界の全てだと思っている。しかしそれはゲームのキャラクターだって同じ。彼らにすればゲームの中の世界こそが世界の全て。
このようなことを考えていると、現実世界の輪郭がボヤけてくる。ヒトは妄想と現実世界との境界線にボヤけが見え始めると不安になり、必死になって今までいた世界に引き返そうとする。自分を取り戻そうとする。自分で始めておきながらそこから逃げ出してしまう。つまり『妄想逃避』を始める。
プレイヤーからすれば、あなたは『マリオ』みたいなキャラかもしれないし、『モンハン』のバケモンかもしれない。『どうぶつの森』でのどかに余生を送るウシさんやヒツジさんなのかもしれないし、『テトリス』のただのブロックの一つに過ぎないのかもしれない。
ただ一つ言えることは、どちらの世界もそんなに甘くない。
テトリスでさえ4ライン一気に消そうと思えばそれなりの努力が必要で、自分の欲しいブロックがなかなか来なかったり、かと思えば要らないブロックがハチャメチャに押し寄せてくる。泣いてる場合じゃない。ただ待っているだけじゃブロックは永遠に消えることはなく、ぐっちゃぐちゃに積み上がってしまう。何もしなけりゃ、そこでゲームオーバー。
どちらの世界でも。
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