逆 説 幸 福 論

水のように考えること

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あるところで格安の鉄道会社が開通し、運行を始めました。

なんと初乗り100円でどこまでもいけるという破格っぷりで、利用客はどんどん増えていきます。格安の理由は人件費を削るために全ての駅を無人駅にしたことや、防犯カメラ、改札をなくしたこと。それ以外は何ら普通の駅と変わりません。

しかし、そうすると何かが起こりますね。そう、無賃乗車、『ただ乗り』です。「誰も見ていないんだからいいだろう」と、運賃を踏み倒す人が後を絶たなくなります。

しかし鉄道会社も黙っていません。ある作戦を決行します。ただで通り抜けられないように自動改札機を導入したのです。さらに防犯カメラを付け、おまけに全駅に駅員を配置したのです。あれ?って、いつもの駅じゃん。

ただ乗り犯がした行為は無賃乗車のみではなく、立派な『裏切り行為』。みんながルールを守る中、自分だけ身勝手な行動を起こすと全体の機能は停止、やがてそれは自分に跳ね返ってきます。そう、結局ただじゃ済まされません。
 
 

腐ったりんご効果とは、集団の中に悪影響を及ぼす人間が一人でもいると、その集団全体がダメになってしまう傾向のことで、痛んでいないりんごの中に、一つでも腐ったりんごを入れると全部腐ってしまうことからこう呼ばれている。

「何でアイツだけ掃除してないの?」「何でサボってる人と同じ給料なの?」

ならオレも..

「自分は大丈夫」と思っている人ほど危険である。マジメで信念が強ければ強いほど、同じ立場にいる人間がサボっているのを見るとそれだけ不公平さを感じやすく、簡単に伝染してしまう。

気をつけよう。

いくら芯が硬くても、腐ってしまうことはあるのです。


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