逆 説 幸 福 論

水のように考えること

タグ:ペットボトル

門前や庭先などでよく見る、ズラーーーッと並んだペットボトル。

もちろんネコよけだが、もちろん効果などニャい。糞害に憤慨するのもわかるが、うちのニャンたちは枕にして寝ている。

しかし、アレをみた私を含め多くの愛猫家たちは、そんなネコ嫌いの家に、我が子のようにかわいがるにゃんこさんたちを遊ばせては何をされるかわからないので、自宅から出さないようにしたり、別の場所にネコの遊ぶスペースを作ったり、可能であらば最悪引っ越したりする。つまりなるべくその家からネコを遠ざけようとする。

ん?ということは、ペットボトルは、それを置いたネコ嫌いの人がたとえこのことに気づいていなくとも、彼らの思惑通りに機能してしまうのだ。「やっぱりネコって水が怖いんだ」、と。

このように、日常では結果とプロセスが違えども、気づかないうちにうまくいってしまうケースは、決して少なくニャい。

ペットボトル症候群とは、糖を多く含む清涼飲料水を大量に飲むことで高血糖になり、そのため喉が渇いてまた清涼飲料水を飲むという行為を繰り返したため起こる急性の糖尿病のことで、血糖値の上昇だけでなく、突然意識を失ったり、場合によっては死に至るという。


市販されている500mlの炭酸飲料の多くには約50グラムの糖分が入っており、これは角砂糖で言う約16個分である。1.5Lならなんと50個分で、缶コーヒーですら角砂糖7~10個分の糖分が入っているそうだ。

無論、飲料会社が悪いとは言っていない。適量ならもちろん各社が謳っている通りの品質や効果があるだろうし、そもそも糖質は人間にとって必要不可欠なもの。適量ならば。


でも、よく水代わりにガブガブペットボトル飲料を飲んでいる方は、糖分の間は控えた方がいいかもしれませんね。


プラシーボ効果とは、薬じゃないものを飲んだのにも関わらず、脳の錯覚によって薬を服用した時と同じ、あるいはそれ以上の効果が現れること。いわゆる「思い込み」である。

今ではすっかりおなじみのこの現象、しかし、何も薬だけではない。例えば、外食。廻らないお寿司屋さんで、それっぽい大将が握っているお寿司は、たとえ扱うネタが回転寿し屋に劣っていたとしても、間違いなくそれを凌駕する。

化粧品なんかは金額を上げるだけで余計売れるのだからおもしろい。また実際の効果も金額というプラシーボ効果によって上がるそうだ。成功者が言うそんなに大したことの無い言葉が胸に響き、ペットボトルのジュースもラベルをはがせば一気にマズくなる。そう、人は大抵思い込みで生きているのだ。


また、これと似た現象で「信号の歩行者用の押しボタン」や「エレベーターの閉ボタン」。その中には気休めの、全く機能しないボタン、いわゆるダミーボタンも数多くあるようだ。よく考えれば、各々の都合で好き勝手コロコロ信号を変えていれば、都心の交通網はめちゃくちゃになるし、エレベーターに挟まる人も後を絶たなくなるだろう。

そう、我々は知らない間に、ありとあらゆるプラシーボ効果で操られているのである。 

まぁ、私の思い込みかもしれませんが..


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