ボクシング。

赤と青のコーナーに分かれ、赤と青のグローブを付けて、フェアに殴り合うスポーツである。しかし、どうやらこのスポーツ、あんまりフェアではないらしいのだ。


なぜなら、赤コーナーの選手の方が勝てる確率が高い。というのだ。

しかしそれもそのはず、ボクシングでは通常、赤コーナーの選手はチャンピオンであるか、相手よりも実績が上、あるいはキャリアが長い方が選ばれる。そして入場も後。後から入場してくることで自分の好きな曲とともに、自分の空気のまま試合に臨むことができる。納得だ。


ところが、姉さん事件です。ランダムにコーナーが決まり、入場は同時というオリンピックのボクシングでも、赤コーナーの選手が勝つ確率は20%ほど高いという。

これにはちゃんとからくりがある。実は「赤」というのは人の集中力や志気を奪ってしまう色だというのだ。


ん? 

なら、志気を奪われた赤の選手の勝率は下がってしまうのではないか。いや、違う。赤を見ているのは相手。いちいち自分の拳を見ながらパンチするボクサーはいません。青コーナーの選手は相手コーナーや相手のグローブの色を見て、知らぬ間に志気や集中力を下げられているというのだ。

今日12月24日、街は赤色で溢れ返ります。可愛らしいサンタさんもたくさんいることでしょう。世の男性がたは、そんなサンタさんについつい見とれ、集中力を削がれ、真横にいるパートナーにノックアウトされないように。

メリークリスマス☆