逆 説 幸 福 論

水のように考えること

タグ:ワニワニパニック

平穏な村に、突如人喰いワニが現れた。

ワニは子供を人質に取り、その子の母親にこう言った。「おいお前!ガキを喰ってほしくないか?いいだろう。ならオレがいまからすることを当ててみろ。当てたらガキを返してやる。だが!外れたらお前の目の前でムシャムシャと喰ってやる!」 

こいつはてぇへんだ。もちろん母親はあわてふためき取り乱して動揺ののちパニックを起こしている、かと思いきやなぜかニンマリ。あまりのショックで気が狂ったか。いやいや、そうではない。というのも、母親はワニの言葉をしっかりと聞いていた。そしてワニにこう言い返す。

「アナタは子供を食べるでしょ」

へ?まさかのアンサー。やはりオカシくなってしまったのか。かわいそうに。ところが、ワニは子供を目の前にして硬直。その隙に子供は自力で逃げ出すことに成功した。なぜか?なぜワニは固まってしまったのか。

じつをいうと、母親の予想はハズレだった。となればワニは違うことを考えていたので子供を食べていいことになる。しかし!食べようものなら母親の予想はやっぱりアタリ。なのでワニは子供を食べてはいけない。でも食べないのなら母親の予想はハズレ。でも食べたら.. んー、まさにワニワニパニック。結局ワニは子供を食べることも食べないことさえもできなくなってしまったのだ。

矛盾という名の猛獣に喰われたワニくんだったのでした。




姉さん事件です。

人食いワニが現れました。


ワニは一人の子供を人質に取り、その子の母親にこう脅します。『オレが今からすることを言い当てたら子供は食わないが、はずれたら食う』 

しかし次の瞬間、ワニは母親の言葉に凍りついてしまいます。



『あなたは子供を食べるでしょ。』



わかりました?

そう。もしワニが子供を食べようとしていたら、母親はワニのしようとしていた事を当てたので、ワニは子供を食べてはならない。

逆にワニが何か違う事を企んでいたのなら、母親は不正解なのでワニは子供を食べていいことになる。しかしもし食べようものなら母親の言っていた事は正解になってしまうので、やっぱり子供は食べられない。

まさにワニワニパニック。ワニくんはパラドックスの無限ループに陥り、子供を食べる事も食べない事さえもできなくなってしまいました。




さて、実はこれ、ベルに使われている原理と同じなのです。そうです。危険を予告、警戒するあのベルです。

通電すると電磁石に引っ張られ接点が離れ電磁石が磁力を失い、そしてまた接点がくっつき通電する。それを繰り返し『ジリリリリーッ!!』と音が鳴る。まさに今のワニ君の頭の中のようです。



人間も矛盾した行動、理不尽な行動を起こすとワニくんのようにドツボにハマってしまいます。

警鐘を鳴らしておきます。




今日はサラッと終わるのね。

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