人には自分の行動や発言に対して筋を通しておきたいという性質があります。これを一貫性の原理と言います。


例えば、ある商品を購入することを決意し、店に行ったのに在庫切れ。「ワンランク上の商品ならある」と言われ、しぶしぶ買ってしまう。なぜなら「買う」と決めていたからです。

他にも、「明日なにするの?」と聞かれ、「ジムに行く」と答えたけど、当日になってあまり気分が乗りません。でもなんだかんだ行きます。一度「行く」と決めたからです。

さらには、電車に乗っていて、席が空いたのになんとなく立ったままでいる。一度「立つ」と決めたからです。


いわゆる「有言実行」もこれに当たります。「絶対優勝します」「今年中に結婚します」などと公言することで引き下がれなくなり、達成する確率はグンと上がります。

しかしそれはネガティブな公言も然り。「私ってワガママなの」「俺、めっちゃ短気だからなあ」.. などと言っていると、深層心理が一貫性を保とうとします。つまり、大半は後づけで言った通りの人間になってしまっているのです。

何気ない公言でも気をつけなければ。一巻の終わりになる前に。