多種多様な病気が増えるこの世の中で、人々にとって、もはやなくてはならないもの、そう、薬。いっぽう、人々にとって一刻も早くなくなってほしいもの、毒。

しかし、この世には毒があるから薬も存在し、薬があるから毒も存在する。ときに薬は人の人生をボロボロにし、ときに毒は人の免疫力や生きるチカラを増大させる。つまり薬が毒になることもあれば、毒が薬になることもあるのである。

また、それらは目に見えるものだけでなく、世の中にある全ての「快楽」。快楽は薬にもなるが、一歩間違えれば毒にもなる。しかしその毒こそ、次に問題を抱えたときの薬になる。

両者は対極に位置するものではなく、ほとんど同じもの、なのかもしれない。