逆 説 幸 福 論

水のように考えること

タグ:事故

未来の出来事を言い当てる者、予言者。

しかし、彼らはいつもうそつき呼ばわりされる。予言を他言してしまうからだ。

例えば一件の事故を予言する。そうすると予言を聞いた人は疑いつつも事故が起こらないように気をつける。すると本来起こるはずだった事故はなくなってしまうため、結局予言は外れ予言者はうそつきに。つまり、予言者がどれだけ未来を知っていたとしても、それを他言することはできず、ただただ眺めているしかないのである。

もし彼らに他言できる予言があるとすれば、それは『誰も私の予言なんて信じてくれないだろう。』だろう..。

かわいそうだろう..


人の意見やアイディアを無視し続ける冷淡な男が有罪になった。判決は『無視刑』。自分が他人に行った無視の痛みを理解させるため、一年間、男は世界中の人に文字通り無視され続ける。

判決直後、「どうってことない」と開き直り女風呂に入ったり無銭飲食を繰り返す男だったが、ある日大きな事故に遭ってしまう。ケガを負ったのにも関わらず誰も救急車を呼んでくれなければ自力で病院に行っても受付すら通れない。男は絶望のどん底に落ちてしまうがなんとか一命を取りとめる。

やがて一年の刑期を終えた男は以前とは全くの別人のように人の気持ちを理解できる人間に生まれ変わっていた。のも束の間、ある日男は別の無視刑囚にバッタリ出くわす。哀れに思った男は話しかけ、さらに熱い抱擁(※無視刑囚に接することは法律で固く禁じられている)をしてしまい処刑されてしまう。今度は人の痛みをわかり過ぎたゆえに..。

という話。無視とは相手を意識してこそはじめて成り立つ行為。もしあなたが無視されて孤独を感じているのなら、そんなつまらない感情など無視してしまえばいい。


参考:『新トワイライトゾーン』(※一部脚色)

バイクや自転車に乗る際、我々の頭部をしっかり守ってくれるヘルメット。色や形は様々だが、気になるのは何と言っても「安全性」。万が一の事態のため、モロくては話にならない。とにかく壊れない、頑丈なものを選ぶに越したことはないだろう。

と、思いきや、実際はそうではない。実はヘルメットは頑丈過ぎてはいけない。

なぜなら、事故の際にヘルメットが壊れなければ、衝撃はそのまま頭部や頸椎に伝わり大けがを負ってしまう。だが、良いヘルメットは壊れることで衝撃を吸収し頭部を保護する。つまり「壊れること」こそがヘルメット本来の役目なのだ。

人間も然り。あなたのメンタルがいくら頑丈で、強くても、何かあった時それが必ずしも自分を守ってくれるとは限らない。

ピンチの時に弱さを見せたり、折れることも時には重要で、そうすることでひとまず大ケガからは回避できるだろう。


安全第一+

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