人食いワニが現れた!



そして子供を人質に取り、その子の母親にこう言った。





『オレがこれから何をするか言い当てたらお前の子供を食わないが、不正解なら食う。』 












 これはたいへんだ。

 




















しかし、人々の心配をよそに、次の瞬間、ワニは母親の言葉に凍りついてしまう。



 


























『あなたは子供を食べるでしょ。』




 










 . . . 




















わかりました?





















もしワニが子供を食べようとしていたら、

母親はワニのしようとしていた事を当てたので、ワニは子供を食べてはならない。





逆にワニが何か違う事を企んでいたのなら、母親は不正解なので、ワニは子供を食べていいことになる。


でももし食べようものなら母親の言っていた事は正解になってしまうので、やっぱり子供は食べられない。











人食いワニはパラドックスの無限ループに陥り、


子供を食べる事も、食べない事さえもできなくなってしまう。











さて、




混乱中のワニ君は置いといて、






『不思議の国のアリス』の作者としても有名なルイス•キャロル氏が書いたこの話、








実はこれ、


ベルに使われている原理と同じなのです。




通電すると電磁石に引っ張られ接点が離れ、そうすると電磁石が磁力を失って、また接点がくっつき通電する。


それを繰り返し『ジリリリリリリッリリリリリーッ!!』と音が鳴る。





まさに今のワニ君の頭の中を表しているようですね。










混乱という無限ループに陥ってしまったワニ君ですが、

今日、私たちは彼らのお陰で、恐くて危険なモノからいち早く避難する事ができるのです。





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