平等な法。平等な政治。平等な労働環境。現代社会で最も重要視される項目の一つ、平等。それだけ人々に取って大切な平等だが、しかし必ずしもそれが幸せを運んでくるとは限らない。

というのも、幸せと言うものは差があってはじめて発生するもの。断っておくが、これはなにも他人の不幸を嘲笑したりすることではない。損した人がいるから儲ける人が出てくるわけで、もめ事があるから弁護士は生活できるわけで、それはごくごく自然なこと。

不平等がなければ、人の成長はあり得ない。つまり、世の中が完全に平等になれば、幸せな人は一人もいなくなる。そう、どのみち人はみな平等に不平等なのである。