逆 説 幸 福 論

水のように考えること

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強烈なオナラで敵を撃退するスカンク。

その威力は本当に凄まじく、直接噴射なら3~5mも飛び、ニオイはなんと最大半径2kmまで到達するという。さらにいったんカラダに付いたニオイは皮膚のタンパク質と合成され、取り除くことは極めて困難で目に入れば失明の恐れすらある。

では、そんな強力な武器を持った彼らは自分のオナラで気絶してしまわないのか。いや、失明させてしまうほどの威力だ、最悪のケースも考えられる。そう、うっかりリキんで出てしまったら最期。しかしその場合死因はいったい何になるのか、残された遺族たちの痛みは計り知れない。

だが、どうやらその心配はなさそうだ。なぜなら彼らは自分のオナラを全くクサいと感じないらしい。それどころかむしろ本人や周りのスカンクたちには「いいニオイ」とされ、そのうえそれで仲間ということを認識し合っているという。

非常に滑稽だが、人間も然り。全く同じ言葉、例えば「お前アホか」と言われ、「言い方キツいなぁ」と感じる人がいれば、逆にそれで強い仲間意識を感じる人もいる。結局は受け取る側次第で、それがクサいかクサくないかが決まる。

そう、人の発言にイチイチ過敏に反応してることこそ、一番アホクサい


知覚のコントラストとは、はじめの情報がその後の知覚に影響してくること。

例えば、テーマの重いドキュメントを見たあとに平和の重要性を考え、病気から復帰したあとに健康のありがたさを思い、今の彼氏のいいかげんさを見て元カレの素晴らしさに気づく。そしてもちろんその逆も。

そう、こんなふうに人間には他の動物にはないようなおもしろい性質がたくさんあるんですね。あぁ~人間に生まれてきて良かったー。


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