とある小学校の生徒が校庭にゴミを投げ捨て、それを見かけた先生に叱られた。でもなぜだろう、普段はとてもいい子なのに..。先生が理由を尋ねると生徒はこう返す。

「だってせんせ、ゴミすてないとそーじのオバちゃんのおしごとなくなっちゃうもん」

さてこのガキ、いや、子供の言ってることはあながち間違いではない。この私立学校の経営状況は芳しくはなく、確かに学校がキレイなら清掃業者との契約は打ち切られる、あるいは条件が厳しくなる、つまり数人がリストラに遭う可能性は無きにしもあらず、なのだ。

そう考えた生徒はその後もポイ捨てを続けた。しかしその結果掃除のオバちゃんが視察にきた上司に手抜きとみなされクビになってしまうことになるとは、この時は知る由もなかった..。

そう、中途半端な優しさは必ず凶器になる。そんな優しさこそ今すぐポイ捨てしてしまおう。