この広い宇宙のどこかにある、無限の部屋を持つと言われるホテル。
その名も『ヒルベルトの無限ホテル』。
その名も『ヒルベルトの無限ホテル』。
行ってきた。
しかし到着後フロントを訪ねると、『え?満室?』。なんだよ〜、無限じゃねーじゃんかよー。『え? すぐに空ける。』って、まさかお客さん追い出すのか? いいよ〜そこまでしなくても。
すると館内放送が流れる。
♪〜。『館内のお客様にお伝え致します。たいへん申し訳ありませんが、お客様のお部屋番号より数の一つ大きい客室へ移っていただけますでしょうか。』
1号室の客は2号室へ、2号室の客は3号室へ。無限の客が一つとなりの部屋に移動すれば永遠に一号室が空く。なるほど〜。
って、それだけかよ。逆説マニアにはちょっと物足りなかったな。なんて思っていた矢先 . .
えぇ〜!!
姉さん事件です。なんと今から無限の客が来るというんです。
無限の客ぅ!? なんだよそれ、そんなもんあんのかよ! と思っていたが、もうとっくに『そんなもん』はない。それはさておき、どうする無限ホテル!!また一室ずつズラしていくだけなら日が暮れるぞ!
しかし、私の興奮とは裏腹に、ホテルの対応は終始落ち着いていた。
♪〜。『館内のお客様にお伝え致します。たいへん申し訳ありませんが、お客様のお部屋番号に『2』をかけた客室番号に移っていただけますでしょうか。』すると、1号室の客は2号室へ、2号室の客は4号室へ、3号室の客は6号室へ . . .
♪〜。『館内のお客様にお伝え致します。たいへん申し訳ありませんが、お客様のお部屋番号に『2』をかけた客室番号に移っていただけますでしょうか。』すると、1号室の客は2号室へ、2号室の客は4号室へ、3号室の客は6号室へ . . .
ん? どゆこと?
全て(無限)の奇数番号の客室が空いたのだ。
こんなふうに無限ホテルは、少し頭をひねれば永遠に客を泊める事ができる。永遠にスペースを空けることができる。
こんなふうに無限ホテルは、少し頭をひねれば永遠に客を泊める事ができる。永遠にスペースを空けることができる。
こんなふうに、私たちのココロも、ちょっと何かを足したり掛けたり、考え方を変えるだけで、無限に人を受け入れてやることのできる隙間をつくる事ができるはず。
だって形の無いものの限界はあなたが決めてるだけで、
本来それに "限り" はないんだから。
『姉さん、応援です。』