とある企業に新しい社長がやってきた。そしてその社長が就任挨拶でこれからの経営理念を熱く語り出す。


『我が社はこれからの時代をリードするべく、常にルールを変えていかなければならない!』

熱心に聞き入る社員たち。熱弁は終了。しかし、数日後、何も変わっていない会社に社長は怒り心頭。

ところが、割って入った一人の社員がこう主張する。

『私たちは「常にルールを変えていかなければならない」というルールを早速変えて、従来通りの業務を行っています。』と。

一休さんか。




ルール。

社会と調和するために非常に重要なものである。しかし多くの人は新しい規則ができてもあまり考えず、当たり前のようにそれに従う。多少疑問に感じていても大きな行動は起こさず『みんなやっているから』と流される。挙句の果てには流されていることを『協調性』と言いだす始末。



モノマネ上手な人間たち。それはまるで酷似した『自由』という自由のない書が教室の後ろに張り出されるよう。

『自由』に間違いを起こす自由が含まれていないのなら、自由なんか必要ない。

そんな現実こそ、我々は書き変えていかなければならない。



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