逆 説 幸 福 論

水のように考えること

タグ:経験則

「それを信じたい者には信じるに足る材料を与えてくれるが、それを疑う者には証拠が不十分である」

とは、アメリカの心理学者ウィリアム•ジェームズによる超常現象に関する見解である。予知、透視、心霊現象、臨死体験に未確認飛行物体..。この世は不思議なことで溢れている。しかしそれらを信じて疑わない超能力者や予言者に、それらを信じず論理的に解明しようとする学者に教授たち。

そう、たとえ証拠の量が同じでも信じる者には十分で、信じない者には不十分。そしてこれこそがいつまで経っても超常現象の論争が終わらない原因でもある。

ま、私はどっちサイドでもないですが、とりあえず今日の記事を書くのには十分でした。

 

ハインリッヒの法則とは、1件の『重大な事故』の背景には29件の『軽い事故』があり、そのまた背景には300件もの『ハッとした事例』が存在すること。

つまり、ハッとするような事例を減らしていけば軽い事故は未然に防げ、その軽い事故が減れば重大な事故は限りなく壊滅に近づくのだ。また、この法則は本来は労働災害における話で、労働者が業務中にケガや病気、障害を負ってしまうことを指すが、日常生活にも充分当てはまりそうだ。

例えば、旦那や彼氏の1件の浮気(重大な事故)の背景には29件の接触事故(思わぬところでバッタリ会う、一緒に飲み会に参加するなど)があり、300件の思い返せばハッとする行動(帰りが遅い、席を外して電話するなど)があったはずである。

どうですか?奥さん。ハッとしましたか?



「どんなものも、その90%はクズである。」 


これは「SFの90%はクズじゃないか」と批判されたSF作家、シオドア・スタージョンがそれに反論した有名な言葉で、例えば、一定の名作を生み出すジャンル(映画、小説、食品など)には、それ以上に膨大な数の駄作が生みだされているということ。

また、逆に考えると、駄作の少ないジャンルというのは、そこまで名作が生まれる確率も低いということでもある。つまり、激しい競争を繰り広げるテレビゲーム産業では、世の中が駄作、いわゆる「クソゲー」に溢れ返れば返るほど、おもしろいゲームが生み出されるというのだ。

そして、これと同じことが一人の人間にも言え、より多く失敗をしている者の方が、成功を掴む可能性は高いのである。


忘年会、クリスマスに新年会。この時期、何かと集うことが多いですが、家族や友達、好きな人とゲームをする時、案外クソゲーの方がおもしろかったりします。

そう、失敗を一緒になって笑える人がいる、それは完全に成功であり、傑作で、星屑のように光輝いているのである。



スターだけにね。

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