人の意見やアイディアを無視し続ける冷淡な男が有罪になった。判決は『無視刑』。自分が他人に行った無視の痛みを理解させるため、一年間、男は世界中の人に文字通り無視され続ける。

判決直後、「どうってことない」と開き直り女風呂に入ったり無銭飲食を繰り返す男だったが、ある日大きな事故に遭ってしまう。ケガを負ったのにも関わらず誰も救急車を呼んでくれなければ自力で病院に行っても受付すら通れない。男は絶望のどん底に落ちてしまうがなんとか一命を取りとめる。

やがて一年の刑期を終えた男は以前とは全くの別人のように人の気持ちを理解できる人間に生まれ変わっていた。のも束の間、ある日男は別の無視刑囚にバッタリ出くわす。哀れに思った男は話しかけ、さらに熱い抱擁(※無視刑囚に接することは法律で固く禁じられている)をしてしまい処刑されてしまう。今度は人の痛みをわかり過ぎたゆえに..。

という話。無視とは相手を意識してこそはじめて成り立つ行為。もしあなたが無視されて孤独を感じているのなら、そんなつまらない感情など無視してしまえばいい。


参考:『新トワイライトゾーン』(※一部脚色)