こんな話があります(※出典元不明)。 アメリカに住むとある夫婦。奥さんの得意料理は肉汁たっぷりのローストビーフ。旦那さんもそんな奥さんが作るジューシーなローストビーフが大好きです。でも、たった一つだけ疑問に思うことがありました。

と言うのも、奥さんは毎回ローストビーフ用の大きなランプの塊を買ってくるのですが、調理前にその端っこ、みみの部分をどういうわけかザックリと切り落として捨ててしまうんです。

左右均等に作りたいからなのか、それともその方が火の通りが良くなるのか、うーん..。長年疑問に思っていた旦那さんはついにその理由を奥さんに尋ねました。すると奥さんは答えます。「これは私のママ直伝の作り方なの。理由は私も知らないんだけどね..」と。

いよいよ真相が気になりだした旦那さんは、奥さんのお母さんに電話をします。そして、ついに答えが明らかに。

「あぁ、それはね。うちのオーブンが小さかったからよ」
「へ?」
「だって近所のスーパーでは大きい塊しか売ってなかったし、専用のお肉だから余った部分をフライパンで焼いてもあんまりおいしくなかったし、だから捨ててたの」

そう、奥さんは買ったままのお肉が余裕で入るオーブンを持っていたのにもかかわらず、『ママ直伝』を繰り返していたのだ。何の疑問を持たず、何十年も。


でも、笑い事じゃないですよね。世の中はこれと同じような、とんでもなく非効率的で、意味のない作業や慣習で溢れています。ホント、みみの痛い話ですが。