ある日、ロバを飼っていた父と息子が町へロバを売りに行く。ロバを引き連れて歩いていると、それを見た通行人に「せっかくのロバだ、乗らなきゃもったいないだろ!」と言われる。「それもそうだ」と納得した父親は息子をロバに乗せる

その後しばらく歩くと別の者に「元気な若者が親に歩かせるなんて親不孝だ!」と注意される。「確かに」と納得した息子は父親と交代し再び歩き出すが、今度は「自分だけロバにまたがり子供に歩かせるなんて悪い親だ!」と言われ、「それもそうだ」と納得した親子は二人でロバにまたがる

しかし、今度は「重くてロバが可哀相じゃないか!」と言う者が現れ、ついに親子は一本の棒にロバの両足をくくりつけ運ぶことに。するとロバは暴れ出し、川へ転落して流されてしまった。結局、他人の忠告を聞き過ぎた親子は苦労だけして何も手に入れることはなかったとさ。

人の意見を聞くこと、受け入れることは重要。しかし、あまりに受け入れるとそれはもはや自分の足で歩いているとは言えないだろう。皆さんも、ついつい自分が自分でなくなってはいませんか?

あ、そうそう。この記事にも納得、しなくていいですからね。