逆 説 幸 福 論

水のように考えること

タグ:言葉

バズワード。

パスワードではなくバズワード。一見、説得力のある言葉のようで、実際は定義が曖昧で具体性のない言葉のことで、例えば「ユビキタス」「ロハス」「グローバルスタンダード」「おもてなし」「アンチエイジング」「女子力」「コミュニケーション能力」などがそれにあたる。

いまなお世界に増え続けるこのバズワード。再度言うと、一見、説得力のある言葉のようで、実際は定義が曖昧で具体性のない言葉、バズワード。一見、説得力のある言葉のようで、実際は定義が曖昧で具体性のない言葉、バズワード。

よくよく考えると、実はこの「バズワード」というワード自体がそこまで具体性のないことに気づく。そう、バズワードこそ一番のバズワードなのである。


この世には小田和正ばりに言葉にできないことがたくさんある。熟練した技術や勘から生まれる職人芸、カタチのないものをカタチにする芸術的感性、長年の経験による危機管理能力..。それらは『暗黙知』と呼ばれ、部分的•全体的に言語化できない知識とされる。

暗黙知はなにも特別な人にしかないものではなく、自転車の乗り方なんかもそうである。自転車に乗ったことのない子供に言葉であーだこーだ説明しても複雑で伝わりにくいが、なにも言葉に表さなくても、それを体験させ一度習得してしまえばその感覚を忘れることはなくなる。このように知識には言語化できる知識と言語化できない、またはそれが困難な知識がある。

そもそも、『脳』の原型が形成されたのが約5億年前なのに対して『言葉』が生まれたのは諸説あるがおよそ10万年前だと言われており、つまり脳に比べれば言葉なんぞまだまだぺーぺーなのである。 

でも、そんな脳は言葉に出逢えたことにきっとこう言うだろう。あなたに会えて本当によかった、と。

la la la、la la la.. ♪ 

 

数字崇拝とは、言葉で説明されるよりも具体的な数字を出された方が信憑性が増すこと。

「ほとんどの購入者が結果に満足と答えています。」
「購入者の90%以上が結果に満足と答えています。」

結果は明らかである。人は数字に左右される。たとえそれが自分の思っていたことの逆をいっていても、数字を出された瞬間なんとなく納得してしまうのだ。そう、人を信じ込ませるにはまず数字。

しかし、だからといって執拗に使い過ぎては、せっかく集めたデータもクドくなって逆効果。

数打ちゃ当たるというわけではないのだ。



パソコンのキーボードを適当に叩いて遊んだことはないだろうか? 

kyうhぎdcqfyfhっgrjfくぉお2. . .

こんなふうに意味のない文字が並ぶ。でも続けて打っていると、たま〜に簡単な言葉ができちゃったりしますよね、続けると。

ということは、ひたすら続ければ、無限に続ければ、いつかまともな文章を作り出すことも可能なのである。そう、たとえ猿でも打ち続ければ『ハムレット』のような名作だって書くことも可能なのである。もちろん『猿の惑星』も。

しかし、当然完成までにかかる時間は計り知れない。『banana』を打つ確率は1京分の1、たとえ秒速10万字打ったとしても100文字完成させるためには太陽の寿命の1無量大数倍の1000京倍かかるという。もうワケがわからない。完成させる頃にはパソコンがなければ、『文字を打つ』という概念すらきっと存在しないだろう。

でも、言葉、例えば『ありがとう』。

『あ』と『り』と『が』と『と』、そして『う』が並んだだけである。それぞれ一文字だけ言われても何のことかさっぱり。きっと『は?』と返ってくるだろう。ごちゃ混ぜにしても同じ。一生通じない。ところがただの文字の配列も、ある順番に並んだとき、それは魔法のように人々に勇気や愛を与えるものに生まれ変わる。

そう、たとえいつかパソコンがなくなっても、この先文字を打つことは無くなっても、あなたが言葉によって人の胸を打つこと、それは無限に可能なのである。

一皮むけたな。

 

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