ムペンバ効果とは、特定の状況下では高温の水がより低温の水よりも短時間で凍ることがあるという物理学上の主張で、ムペンバくんというタンザニアの中学生が、アイスクリームの素材を熱いまま凍らせたところ、冷ましてからよりも早かったことからこの名がついた。

つまり、水よりお湯の方が早く凍るというのだ。


これが正しければ世のお酒好きのお父さん万歳、氷が切れてもすぐに手に入る。

しかしこの説、家庭用冷凍庫の熱感知システムが予定外の熱湯を入れることで誤作動するオーバーシュートではないかとの意見もあり、非常に疑わしい。確かにムペンバ効果らしきものも確認されてはいるようだが、まだ十分に解明されたとは言えない現象である。


からだの半分以上が「水分」である人間にも同じような性質がある。

熱く熱く熱された恋ほど氷のように冷めるのは早く、熱い熱い仕事人間だった人ほど定年後には認知症にかかりやすい。

だが、それもムペンバ効果と同じように必ずと言うわけではなく、まだまだ十分に解明されたとは言えない現象である。うん、ていうか、氷が欲しけりゃ最寄りのコンビニにい効果。


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