逆 説 幸 福 論

水のように考えること

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成功するには賢くないといけないが、バカでもないといけない。

というのも、頭のいい人。頭のいい人は先読み能力に非常に長けていて、無駄を誰よりも嫌い、不必要な経験は一切行わず、最短距離で目的を達成しようとする。一見するとスマートだが、スマートなだけでは成功できないのが世の中のおもしろいところ。なぜなら成功の多くはそんな無駄の中から生まれるのだ。

つまり、賢い前に、無駄に気づかずに前進するバカさが無いといけない。そう、バカはある意味スマートなのである。


トラブルやハプニング、ありとあらゆる困難に臨機応変に対応し、初対面の人とも打ち解けやすく、発想の転換が得意で、頭のやわらか~い人、いわゆる『柔軟な人』。そんな人は周囲から慕われ、会社にも重宝される。そしてその逆、『頭がカタい人』は毛嫌いされる。

しかし、そんな柔軟な人は本当に柔軟なのか。

例えば、柔軟な人は『頭がカタい』ということを柔軟に理解しているのだろうか。視野が狭いということを知っていなければ、古い伝統や習慣に固執するということ知っていなければ本当に柔軟とは言えないだろう。そう、柔軟な人は結局なんでもかんでも『柔軟に考える』ということを頑なに実行しているだけの言わば一番の頑固者だったりする。え?ただのヘリクツだ?

はー、柔軟じゃないですねー。 


いま自分が体験しているこの世界は水槽に浮かんだ脳が見ているバーチャルリアリティに過ぎないのではないか

例えばある科学者が、ある人間から脳を取り出しそれを特殊な培養液の入った水槽に入れる。そしてその脳を脳波のコントロールが可能な超高性能コンピュータと繋ぐ。そうすることで水槽に浮かんだ脳にはコンピュータからの映像や痛みのデータが反映され、その人間は『世界』を体感することができる。そしてその人間こそが私であり、あなたなのである。

現実離れしていると思うかもしれないが、決して不可能なことではないだろう。なぜならある研究結果では、頭蓋骨を開けて脳に直接電気刺激を与えると、部屋に誰かがいる気配を感じたり、幽体離脱だって可能だということがわかっている。

そう、知識や行動、経験なども全てプログラミング化され、また、脳が操られていることに自分で気づくことはない。え?「お前気づいてるじゃん」って? いいえ、だって私も今ただただプログラミング化されたことを言っているだけですもの。


• 明日宇宙人が攻めてくる。

• ヒツジは自由に大空を飛べる。
 
• 輪ゴムはひじきと和えると結構イケる。

• 『勇気』は楽天のプラチナ会員だけがネットで買える。

• 今時の引っ越し屋さんは家庭問題も一緒に片付けてくれる。

• この記事に書かれているのは全て嘘である。

 
意外に深い


世の中矛盾だらけ。

年金は未払い、政治家たちは嘘ばかり。お国を守る兵隊さんの正体は変態さんか。プッチンプリンをプッチンしない不届き者で溢れ返る今日この世界。

そんな世界の住人、人間たちの人生は、上っているようで下っていて、下っているようで上っている。まるで無限回廊、『ペンローズの階段』のように。

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あなたは今その階段、上っていますか降りていますか?

楽しいこと、辛いこと。マリカーだからショートカットはあり得たわけで、人生にショートカットは存在しない。どのみちあなたが逃げた赤甲羅は、いつか風を切り、運命となって跳ね返ってくるだろう。


秋色深まる今日この頃。冷たい風が勢いよくやってくる。しかし、普段もっと寒い地域で暮らしている人たちにはこの風は暖かく感じるのかもしれない。そう、風そのものに答えはなく、答えは感じる人の中にある。

あなたが直面する困難も、下っていると思いきや、実は着々と上っていたりするのかもしれない。

そう、諦めなければ必ず運命は昇りだす。






みなさん。

みなさんは、鏡、毎日見ますよね?


顔を洗うときや、お化粧をするとき。洋服を着るとき、ミニスカートの中を覗くとき。

これはいけません。逮捕されます。ちなみにクスリも、いけません。


色んなときに使いますよね? 鏡。では、そんな毎日目にする鏡に、何か疑問を持ったことはありますか? 今日はそんな鏡のパラドックスです。



" 鏡に映った私たちは左右が反対になる。しかし上下は反対にはならない。"








『当たり前』。ですよね . .  だけど、なんで? . .

うまく説明 . . できませんよね?


では、みなさんが鏡を見ながらヒゲを剃ったり、まゆ毛を整えるときや、白髪を抜くときって . . どの動きがいちばん厄介ですか?どの動きがいちばんまごついちゃいますか?



上下ですか? それとも左右? いや、

前後、ですよね? そう、実は鏡は私たちを左右でも、そして上下を逆さにするわけでもなく、前後を、逆さにしているんですね。







鏡と一緒で、私たち人間が人生でいちばん混乱するのも、上下や左右でもなくて、まえうしろ。

前進、後進。過去、未来。決断、振り返り。旅立ち、そして、回帰。



進むべきか . . . 

それとも引き返そうか . . .


人生はそんな葛藤の連続で。それでも時だけは、変わらず過ぎ去っていく。


とりあえず、歩こう。歩きながら、考えればいい。

でも難しいことなんて考えず、悩んだら、ただ前を向いて歩けばいい。


歩こう。足にタコができるくらい。

何度でも言います。耳にタコができるくらい。



歩こう。きっと何かが見えてくるはず。

だって、






人は後ろ向きでは、うまく歩けないから。






ダメ、絶対!

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全知。

 完全な知恵。すべての事を知りうる知恵。

つまり、過去も未来も現在も、なーんでも知っていること。完璧な人間。





では、なんでも知っている者は、『知らない』ということを知っているのか?

なんでも知っているなら、知らないということも知っているはずである。だがしかし、知らないのならそれはなんでも知っていることにはならない。






そう。完璧なんて無いのです。

かつて541戦541勝541K.O を誇った完璧超人の首領、ネプチューンマンだって、試合中に動揺を起こしてキン肉マンに敗北を喫してしまいます。

 
ストIIの世界だから完璧はあり得たわけで、現実世界はそうはいかない。

我々の世界に『パーフェクト』は存在しないのだ。










完璧主義。

『完璧』を求めれば求めるほど私たちの世界は狭まり、人生が息苦しくなるだろう。



チカラ抜いて、

不完全ないきもの、それが完璧な人間。




『E•本田のツッパリはいらんですよ!』

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どこでも行きたい場所へ連れってくれる『どこでもドア』。




欲しいですよね。

ところで、皆さんはそんなどこでもドアの仕組みをご存知ですか? 私も聞いた話なんですが、どうやらこのどこでもドアの仕組みは少し怖いらしい。あくまでウワサですが . .


なんでも使用者は、ドアをくぐるときに一度センサーによってスキャン、消去されてしまい、そしてその分子データを目的地へ転送され、ドアの向こう側に全く同じ分子構造の物体となって現れる。というのです。つまり、一度この世から消される。というのです。完全に。 



もし転送中に機械が壊れたら . . .



. . . 






フフフ。さ、本題に入りましょう。のび太くんはどこでもドアの行き先をしずかちゃん家のお風呂場 . . あ、いや、『自分の今いる位置の少し手前』に設定しました。50cmくらい手前ですね。そしてドアを開けます。すると目の前にはもちろん、ドアノブを持っている自分の姿が見えますね。

そこでです。もし彼が、彼自身(のび太)の腕をぐいッと掴んで、そして. . そのまま勢いよくドアを . . 出てしまったら . . . . . . . .










『ドラえもーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!』





ティリリリリリ、リリリリ . . . ♪










どうです?どこでもドアは、いったいどこへと、のび太くんを連れて行っちゃったんでしょうね。なんせ、どこでも、行けますからね . .

これから先、たとえ世界がどんなに便利になっても、それがあなたを幸福へと導いてくれるとは限りません。



遠回りする方が早く着くこともある。不便な方が楽しいときもある。

捉え方次第で、僕らはどこでも行けるんだ。





ジャイアン、映画のとき優しっ!




韓国の南大門市場で買い物をしていたときの話、

突然、

『アニキ、カンペキナニセモノアルヨ!!』 と、みやげ屋のオバちゃんに声をかけられたことがある。経験者も多いだろう。


『アニキ』の方も気になって仕方ないが、今回はいったんスルー。『カンペキナニセモノ』 . . 『完璧な . . 偽物』 . .



一瞬でわかる。矛盾している。

本当に完璧であればそれは偽物でなくなるし、偽物であればそれは完璧には成り得ない。

しかし、矛盾しているのはなにもファンキーなオモニ達だけではない。



言葉、音楽、芸術、テクノロジー。日々新しいものを作り出している現代人。

しかしそんな私たちも誰かのマネをしている。日々、パクリを繰り返している。


いくら世紀の大発明をしたって、それは誰かが『発明』という概念を作ったから可能なのであり、いくら新種の発見をしたって、誰かが『発見』という行為をし出したからできるのである。


そんな私も、誰かがやり出した『読書』をし、誰かがやり出した『映画鑑賞』をして、誰かがやり出した『ブログ』に誰かが考えついたアイディアをパクリ、混ぜ合わせたものを『執筆』というマネごとによって表現している。


人生なんてモノマネの繰り返し。

パクってパクって、オリジナルなものを作り出している . . .


そう。人類みな『コロッケ』である。

人類みなヘン顔である。





『音楽』というジャンルは作れない。僕たちは音楽をマネして曲や詩を作ることしかできない。人はマネをすることでしか生きられない。

しかし僕たちは、好きなパーツを、生地を、言葉を、メロディを選ぶことができる。マネを繰り返し、マネを混ぜ合わせ、全く新しいものを作り出すことができる。

そして、それもいつかはマネされてしまうのだろう。



なら、

誰にもマネできないような、あなたという、




完璧なニセモノを作ればいい。





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とある村での話。

その村の理髪師は、自分で髭を剃らない村人だけの髭を剃ることになっている。


では、同じく村人の一人であるこの理髪師は自分の髭を剃るのだろうか?



彼が自分の髭を剃らないのなら、規則に従って髭を自分で剃らないといけなくなり、矛盾が生じる。逆に、自分の髭を剃るのなら、「自分で髭を剃らない人の髭を剃る」という規則に矛盾する。

理髪師は無限ループに陥り、自分でヒゲを剃ることも剃らないことさえもできなくなってしまう。というもの。


え? ただの屁理屈だ?



そうです、ただの屁理屈です。


屁理屈。屁理屈は言葉を使うわれわれ人間だけに与えられたもので、そしてそれは世界をとても複雑なものにしてしまいました。
 
言葉の意味は次に語られる言葉によって変化してゆく常に不完全なもの。そして人は何度も何度も新しい言葉を重ねてゆく、それもすぐに不完全になるというのに..


そう。世の中に完全なものなんか無く、 私たちは不完全な生き物である。どうせ完全なものなんて無いんだったら、もっとチカラ抜いていこう。


繊細な私たち、あんまり力み過ぎたら、


カミソリ負け、しちゃいます。



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箱が二つある。

一つは透明で、もう一つは中の見えない不透明な箱。



透明な箱の中には数万円入っているのが見え、もう一方、不透明な箱には100万円入っているという。そして、二つの選択肢がアナタに与えられる。

A. 不透明な箱だけを取る。 B. 両方取る。



しかし、あなたの行動は神様に全て予知できていて、アナタが『両方取る』を選んだ場合、不透明な箱の中身は空っぽになるという。

なら、『不透明な箱だけを取る』を選べばいいのか。100万円入っているのだから。入っていることを信じて。


いや、待てよ。

箱の中にお金を入れたのは自分が選択する以前の話。なのに『両方取る』選んだ後に片方が空っぽになるというのはおかしい。

やっぱり両方を取ってしまおうか. . . ん〜 . .



そう。要は、

神を信じるのであれば不透明な箱だけを取り、信じないのなら両方取っちゃえばいいのです。




欲張りな人類。たいていの人は、信じないで『両方取る』を選択、100万と数万円ゲットしようとします。

しかし、そんな『たいていの人』も、受験後、合格発表の前にひたすら祈ることもあれば、宝くじの番号発表を聞き、祈りながら新聞を見たり、ガリガリ君を購入後、食べながら当たれと願うこともあります。結果はもう決まっているというのに。

これを遡及(そきゅう)因果と言います。




矛盾だらけの人生。理屈だけでは説明できない人生。


それでも僕らは祈るだろう。何かを信じるだろう。

まだ見ぬ『未来』という箱を開ける前に。




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みなさん、

みなさんは、今までどんな決断をしたことがありますか? 


転職ですか?プロポーズですか?メジャー挑戦ですか?総裁選出馬ですか?はたまた、『らうめん』と書いてるラーメン屋ヘの冒険ですか?






決断。
難しいですよね?

人は大なり小なり無意識に、一日2万~4万回の決断を下していると言われています。

『人間は不合理だ』、『理不尽な生き物だ』。とよく言われてしまうのは、各々が全く同じ決断を下すことがないからでしょう。それにそんなあなた自身だって。明日のあなたが今日と同じ決断を下すとは限らないのです。


私たちは自分が下す決断も、自分が進む人生の進路も、最終的に私たち自身でコントロールしている。なぜなら現実より願望を見ることの方が多いからです。


流されず選んだ道に答えがないかもしれない。流されたその流れの中に答えが落ちているかもしれない。

 
『人に流される』のも決断。『悩む』のも決断。

『決断』。人生の最も魅力的な部分の一つ。



さて、今日はどうします?

戦いますか? 逃げますか? 防御しますか? それとも道具でも使いますか?

それとも、な~んにも考えませんか?



そう、

あなたには決断力がある。


決断力のない人間なんて、いないんだ。



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