逆 説 幸 福 論

水のように考えること

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クラークの法則とは、充分に発達した科学技術は魔法と見分けがつかないこと。※出典wikipedia

例えば、映画や小説の『サイエンスフィクション』は信じられないけど実現可能なことを書き、『サイエンスファンタジー』はもっともらしい不可能なことを書く。両者が交わることはないのだが、それぞれの境界線を越えるか越えないギリギリのところまで接近する。そうすると科学と魔法の境界線がグレーゾーンになって見分けがつかなくなる。

いまや火や風を自在に操るだけでなく、『透視』可能なレントゲンに、世界中の情報がクリック一つで手に入るインターネットはまさに『千里眼』。一昔前の人から見れば携帯電話は『テレパシー』そのものだし、細胞を再生させるiPSは『黒魔術』にでも映るのではないか。

つまり科学とは誰にでも使えるように手順の説明された魔法、とも言えるだろう。

 

「それを信じたい者には信じるに足る材料を与えてくれるが、それを疑う者には証拠が不十分である」

とは、アメリカの心理学者ウィリアム•ジェームズによる超常現象に関する見解である。予知、透視、心霊現象、臨死体験に未確認飛行物体..。この世は不思議なことで溢れている。しかしそれらを信じて疑わない超能力者や予言者に、それらを信じず論理的に解明しようとする学者に教授たち。

そう、たとえ証拠の量が同じでも信じる者には十分で、信じない者には不十分。そしてこれこそがいつまで経っても超常現象の論争が終わらない原因でもある。

ま、私はどっちサイドでもないですが、とりあえず今日の記事を書くのには十分でした。

 


充分に発達した科学技術は、魔法と見分けが付かない。


これは、SF作家アーサー・クラークが提唱した「クラークの三法則」のうちの一つである。 


科学と魔法。

一昔前まで、しばしば科学の比較対象になっていた魔法。しかし、今では「魔法」など口にすれば、中二病、オカルト野郎と言われるのが関の山である。対照的に、科学技術の進歩は驚くほどに速く、ついこないだまで想像でしかなかったものの多くが、既に現実化してはいないだろうか。いや、むしろ超えている。

例えば「魔女」。大昔から、国によっては未だに信じられている魔女。今ではホウキに乗るよりヘリやジェット機に乗った方が遥かに速くなってしまった。また、レントゲンでは「透視」ができ、クリック一つで世界中のことを知ることができる「千里眼」。今や誰もが持っている携帯電話なんて、昔の人からみれば「テレパシー」そのものである。

つまり、科学が進歩すればするほど実は魔法に近づいていくのだ。 


そう、

「私は未来のことを考えない。あっという間にやってくるからだ。」

-アルベルト•アインシュタイン-

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