逆 説 幸 福 論

水のように考えること

タグ:酒

ルール、伝統的な慣習や権威、自分を取り巻く全ての環境に息苦しさを感じ、反抗する時期、そう、反抗期。一般的には小学校を卒業したくらいだろうか、青年初期から現れる傾向である。 

とにかく縛られるのが大嫌い。校則を嫌い髪を染めたり、制服のシャツをズボンに入れない。常識を嫌って敬語は一切使わなければ、法律を嫌って酒やタバコに手を出し、原付を乗り回す。深夜になっても家に帰らず、先生や親の言うことなど全くきかない。

しかし、茶髪にピアスに腰パンで、酒やタバコに朝帰り。これでは結局「反抗期」という枠の中でキレイに整列してたりする。

そう、彼らはただ単に、並ぶ場所を間違えただけなのである。
 

マジメな人。

マジメな人の定義は無数にあるが、一般的には嘘はつかず誠実で、無駄遣いや酒、女、タバコ、ギャンブルなどには目もくれず、仕事が終われば真っ直ぐ家族のもとへ。夜更かしはせず、明日の仕事の準備をして早めに床につく。

マジメである。マジメ過ぎて息苦しい。まぁ、それはさておき、このような通例が通例ではない職業。それが『お笑い芸人』である。

もしこれらの通例をお笑い芸人が行えば、それはマジメどころか完全に不真面目である。そんな様をテレビで見たところで視聴者はクスリとも笑わないし、たとえその芸人のネタが面白くても、そのプライベートの事実を知れば素直に笑えなくなるのではないか。

そう、誰よりもバカな冗談を言ったり、一番ふざけたかぶり物をする人間がお笑い界では一番マジメなのである。冗談抜きでね。


車好きや映画好き。音楽好きに野球好き。旅行好きやラーメン好き、酒好き、ネコ好きにオンナ好き。

何を好きになるかならないか、我々には自由がある。しかし世の中は面白いもので、何かを好きになればなるほど、それの嫌いな部分もクローズアップして投影される。 

例えば、『車好き』になればなるほど理想の車種は絞られ、それにそぐわない車には乗らなくなる、つまりダサい車は嫌いになる。また、『映画好き』になればなるほど駄作に対する評価は厳しくなる、つまり二流三流映画は嫌いになる。『ラーメン好き』になればなるほどラーメンが嫌いになり、『ワイン好き』はワインが嫌いになり、『野球好き』で野球選手になった人が野球に対して抱えるストレスは尋常じゃないだろう。

好きになればなるほど嫌いになってしまう。だけど好き。こんな矛盾した世界が好きでたまらない。



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