イノベーション: 新機軸、技術革新。


『最先端!』『最高性能!』 『最高レベル!』

常に技術革新を求める人間。しかし性能を上げれば上げるほど儲かるというわけではなく、逆に適正価格や従来のニーズから外れてしまい、かえって失敗する。

近くは『PS3 対 Wii』が挙げられる。機能 対 アイディア。どちらが勝利したかは見ての通りである。



人にも同じことが言えるだろう。

自分磨きに精を出す人、とても素晴らしいことである。しかし磨き倒して結局周りから『近寄りがたい人』扱いされている人をよく目にする。(もちろんその人が良ければそれでいいのだが。) しかしそれはピカピカに磨かれて注目を浴びる車が、それゆえに誰からも触られないでいることに似ている。

変わった人も、ただの変わった人と時代から求められる変わった人に分けられるのだろう。変人かクリエイティブか、つまり闇雲に自分磨きをはかるのではなく、自分自身も時代とニーズに合わせた革新が必要なのである。なぜなら自分自身もある種の商品だからである。


自分の存在価値を買ってもらえるか、努力も方向性を間違えれば大赤字。やがて破産してしまう。そう、最も強力なイノベーションとは持続的に努力を繰り返すことではなく、ほんの少しだけ椅子の背にもたれて全体を見渡してみること、なのかもしれない。

あれこれ機能を付け足して、ついお高くなってはいませんか?

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